闇夜ヨルの恐怖記録 4
☆☆☆
その後、クラスメートたちとは必要最低限の会話しかせずに、放課後が来ていた。
放課後のチャイムがなり始めるといつもホッと胸をなでおろすのが日課だった。
サエは塾、キミはサッカーの練習があるから放課後は開放されるのだ。
ユウナは踏まれて少し形が変わってしまったカバンを手に教室を出た。
今日は帰ったらなにをしようかな。
読みかけのマンガを読もうか、それとも新しく買ったゲームをしようか。
ウキウキした気分で家に戻ると、すぐに母親がリビングから出てきた。
「ユウナ、今日数学のテストが帰ってきたんじゃないの?」
そう聞かれて一気に気分が沈んでいく。
「あれまだだったの。また今度じゃないかな?」
ぎこちない嘘をついてそのまま2階の自室へ向かおうとするが、腕を掴まれて階段の途中で立ち止まった。
「嘘はダメよ。よっちゃんの家のお母さんからも聞いているんだからね」
よっちゃんとは近所の幼馴染だ。
ユウナと同い年なのでどんな情報でも共有している。
「よっちゃんとはクラスが違うからだよ」
「それからカバンを見せてみなさい」
そう言われてユウナは渋々リビングへ向かい、カバンの中を見せた。
数学の答案用紙は捨ててしまって出てこないけれど、代わりに「どうしてカバンがこんなに汚れているの?」と、注意されてしまった。
その後、クラスメートたちとは必要最低限の会話しかせずに、放課後が来ていた。
放課後のチャイムがなり始めるといつもホッと胸をなでおろすのが日課だった。
サエは塾、キミはサッカーの練習があるから放課後は開放されるのだ。
ユウナは踏まれて少し形が変わってしまったカバンを手に教室を出た。
今日は帰ったらなにをしようかな。
読みかけのマンガを読もうか、それとも新しく買ったゲームをしようか。
ウキウキした気分で家に戻ると、すぐに母親がリビングから出てきた。
「ユウナ、今日数学のテストが帰ってきたんじゃないの?」
そう聞かれて一気に気分が沈んでいく。
「あれまだだったの。また今度じゃないかな?」
ぎこちない嘘をついてそのまま2階の自室へ向かおうとするが、腕を掴まれて階段の途中で立ち止まった。
「嘘はダメよ。よっちゃんの家のお母さんからも聞いているんだからね」
よっちゃんとは近所の幼馴染だ。
ユウナと同い年なのでどんな情報でも共有している。
「よっちゃんとはクラスが違うからだよ」
「それからカバンを見せてみなさい」
そう言われてユウナは渋々リビングへ向かい、カバンの中を見せた。
数学の答案用紙は捨ててしまって出てこないけれど、代わりに「どうしてカバンがこんなに汚れているの?」と、注意されてしまった。