闇夜ヨルの恐怖記録 4
キミとサエとユウナの3人で三角になるように立ち、ボールをトスしていく。
最初の頃は先生が近くにいたから2人共ユウナでも取りやすいボールを投げてくれた。
けれど途中から先生が他の子たちを見にくと、途端に豹変しはじめたのだ。
「それ!」
キミが声をあげてボールを叩く。
それはトスではなくサーブだ。
しかもとびきり力が込められているそれはユウナの腹部に直撃した。
ユウナはうめき声をあげてその場にうずくまる。
「あ、ごめーん、大丈夫だった?」
キミのわざとらしい声にサエが笑う。
今度はサエがボールを持って、うずくまっているユウナの背中めがけてぶつけていた。
「痛っ」
思わず声が漏れる。
痛みと恐怖で涙が滲んできた。
「ちょっと大げさなんじゃない? 早く立ってよ、トスの練習できないじゃん」
キミが怒ったような声でそう言うので、ユウナは少し無理をして立ち上がった。
まだお腹も背中もジンジンしていて熱を持っているのがわかる。
それでも2人は容赦なかった。
次から次へとユウナへ向けてボールを放つ。
ユウナは必死でボールを返そうと手を伸ばすけれど、2人のちからが強くて腕や足にぶつかるばかりだ。
「ユウナって本当になにもできないよね」
最初の頃は先生が近くにいたから2人共ユウナでも取りやすいボールを投げてくれた。
けれど途中から先生が他の子たちを見にくと、途端に豹変しはじめたのだ。
「それ!」
キミが声をあげてボールを叩く。
それはトスではなくサーブだ。
しかもとびきり力が込められているそれはユウナの腹部に直撃した。
ユウナはうめき声をあげてその場にうずくまる。
「あ、ごめーん、大丈夫だった?」
キミのわざとらしい声にサエが笑う。
今度はサエがボールを持って、うずくまっているユウナの背中めがけてぶつけていた。
「痛っ」
思わず声が漏れる。
痛みと恐怖で涙が滲んできた。
「ちょっと大げさなんじゃない? 早く立ってよ、トスの練習できないじゃん」
キミが怒ったような声でそう言うので、ユウナは少し無理をして立ち上がった。
まだお腹も背中もジンジンしていて熱を持っているのがわかる。
それでも2人は容赦なかった。
次から次へとユウナへ向けてボールを放つ。
ユウナは必死でボールを返そうと手を伸ばすけれど、2人のちからが強くて腕や足にぶつかるばかりだ。
「ユウナって本当になにもできないよね」