恋行き電車パスポート
ビンの中身を手のひらに出し、両手で半分にして片方の手のひらを砂浜に向けた。
バサッと少量の星の砂が落ちていく。
片方の手の星の砂は、ビンに戻してふたをした。
「その採れる星の砂はね……」
よいしょっとしゃがみ、手を伸ばしてぴとっと手のひらを砂浜につけた。
「赤いんだ」
思わず近寄って、少し距離を取りながら隣にしゃがむ。
「見てみて、いっぱい採れたよ」
手のひらをひっくり返すと、確かに赤いものがたくさんキラキラと光っていた。
試しに俺もやってみると、確かに採れる。
二、三回やるとかなりの量が採れた。
砂は元に戻して、星の砂だけ遠くのほうにいた皆見あいねのところまで行って渡す。
「いいの?」
「俺が持っててもしょうがないし」
「ありがとう、清水くん」
その拍子に彼女の手が触れる。
バサッと少量の星の砂が落ちていく。
片方の手の星の砂は、ビンに戻してふたをした。
「その採れる星の砂はね……」
よいしょっとしゃがみ、手を伸ばしてぴとっと手のひらを砂浜につけた。
「赤いんだ」
思わず近寄って、少し距離を取りながら隣にしゃがむ。
「見てみて、いっぱい採れたよ」
手のひらをひっくり返すと、確かに赤いものがたくさんキラキラと光っていた。
試しに俺もやってみると、確かに採れる。
二、三回やるとかなりの量が採れた。
砂は元に戻して、星の砂だけ遠くのほうにいた皆見あいねのところまで行って渡す。
「いいの?」
「俺が持っててもしょうがないし」
「ありがとう、清水くん」
その拍子に彼女の手が触れる。