恋行き電車パスポート
その日の夜、自分の部屋の机にあの星の砂の入ったビンを置いた。


頭に浮かぶのは、あいねの笑顔だった。




この星の砂ひとつひとつは小さな想いの欠片。



それがビンの中でひとつになったことで、想いのかたまりになる。






日に日に募る想いの相手と再び逢ったのは、それから2年半後の春のことだった。
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