私の周りにヤンデレしかいないんだが
着替える時は、カメラがないかどうかしっかり確認してから着替えた。多分、撮影されていないと思う。多分……。

カエデの葉っぱのような赤いリボンのついたワンピースを着て、ゆっくりと悠利先輩の前に姿を見せる。いつも、こんなに可愛い服着ていいのかなって不安になるんだよね。

「ど、どうですか?」

おずおず訊ねると、悠利先輩は顔を真っ赤にしていく。そして次の瞬間、私の体は悠利先輩の腕の中に閉じ込められていた。

「思った通り、よく似合ってるよ」
(可愛い。すぐにでもこの服を脱がして綺麗な肌にキスしたい。美紅ちゃんは知ってるのかな?男が女に服をプレゼントするのって、アダルティなことがしたいって意味なんだけど……。まあ、意味を知らなくても実行すればわかるか。きっと可愛いんだろうな。ああ、本当にヤバい)

うん、この状況は本当にヤバい。いつ悠利先輩が襲ってくるかわからないし、いつ盗撮されているかわからない。今まで強引に連れ込まれていたとはいえ、モデルを普通にやっていた自分の危機感のなさに驚く。
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