先生×アタシ×先生
声楽レッスンの部屋の前に奏が立って待っていた。

奏落ち込んでるだろうな。

友達を励ましたり、慰めたり、したことないからなんで声かけていいのか。


「奏〜!大丈夫???」

「うん!大丈夫だよ!私が悪いんだから仕方ない!来週までにもっと上手くなって先生を驚かせてやるんだから!!」

奏はとても笑顔で前向きに話していた。

奏は強いなぁ。

「よし!アタシも負けない!」

笑顔で笑い合った。

次の声楽レッスンまで少し時間がある。

奏と会話が続かなかった。

奏は笑っていたが、きっと落ち込んでいるのだろう。
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