先生×アタシ×先生
奏saido

帰り道。

ピアノも声楽も完璧すぎるぐらい出来る歌乃が羨ましい。

「ウタってなんでも出来るよね。」

「そんなことないよ。好きなだけ。」
「アタシは音楽しか出来ない。勉強で上位の奏がアタシは羨ましい。」

私は、勉強はそこそこ頑張らなくても上位に入れてる。

でも私は音楽を頑張りたくてここに来ている。


ウタにはこの気持ち分からないだろう…


でも大好きなウタの力になりたいな。

「勉強なら教えてあげるよ!」

「いい。」

ウタいつもそう。

興味がないものは一切やらない。でもそう言うのかっこよくて憧れる。

「え〜!勉強なんかやれば誰だって出来るよ!!頑張ろうよ!!」

「いいって言ってるでしょ??しつこい奴嫌い。1人で帰るからバイバイ」

「ごめっ…………」

大好きな、そして憧れのウタを怒らせてしまった。

ウタに勉強を教えてあげたかっただけなのに。

ウタはなんであんなに勉強に関して拒否反応するのかな。

ウタを傷つけてしまった。これで嫌われたら、また私は一人ぼっち。

「……涙」

憧れだったウタとせっかく仲良くなれたのに。

信頼しあえる仲になりたかった。。

2人は初めて喧嘩をした。

涙が止まらなかった。
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