先生×アタシ×先生
ピピピピピピ!!


アラームが鳴った。


「…………」
歌乃は手慣れた様子でアラームを止めて再び眠りにつく。

「うたーー!!起きなさーーーーい!!」
階段の下から歌乃のことを起こしているのは、母。母は歌乃の1番の理解者だ。

「なんでもっと早く起こしてくれなかったの!!化粧まで間に合わないよぉー!」

「もう何度も起こしてるよ!!!」

「もーーー!髪だけ巻いて行く!化粧は電車でするわ!!」

「歌乃ご飯は?」

「時間ないからいらない!」

「おにぎり握ってあげるから電車で食べな!カバン入れておくね」

「うーーん!」

これが歌乃の朝のルーティーン。

歌乃は朝が苦手、おまけに学校まで片道2時間かかる為、朝が早い。

しかも今日は最悪なことに女の子の日、2日目。
目覚めが特に悪かったみたい。。

なんとか電車に間に合い、慣れた手つきで化粧をする。

「今日、いつもより可愛くね?」

生理のため顔色が悪く肌が白い為か?

化粧が終わると、乗り換え駅まで眠りにつく。

乗り過ごさないの?と心配した方もいらっしゃるだろう、歌乃は降りる駅でちゃんと目が覚める。
歌乃の特技の一つと言えるぐらい。

いつもの調子で学校に着いた。
< 2 / 42 >

この作品をシェア

pagetop