先生×アタシ×先生
嫌なものは嫌
今日は1年の中で嫌なイベントトップ3に入る健康診断。
学校では怖いものなし!のキャラのアタシ。
病院怖い!なんて死んでも言えない!!
それがまたツラい。
1番嫌いな内科検診。
まず診察室に入る前に看護師さんに血圧を測ってもらう。
「90の58かぁ〜ちょっと低いけど、いつもこんなに低いの?」
「血圧とか測らないから知らない。」
「そうだよね!!この紙持って先生の診察受けてね!」
歌乃の順番が来てしまった。
次々と診察していくので戸惑っている時間はない。
へっちゃらなフリをしてめんどくさそうに診察室に入っていく。
「こんにちは〜。」
若くて研修医みたいな先生が挨拶をしてきた。
歌乃は少しだけペコっと頭を下げる。
歌乃の先生のイメージは白髪の怖いおじいちゃん先生だったので、びっくりしたと共に少しだけ怖くなくなった。
「こんにちは〜。葉月歌乃さんね〜!」
ささっと胸の音を聞いていく先生。
歌乃はちょっと怖くなって叫びたい気持ちでいっぱいだったが、みんなに知られたくなくて自分を押し殺した。
「お?緊張しちゃったかな?深呼吸しよう!大丈夫だよ!」
「きっ、緊張なんかしてねぇよ。」
精一杯の強がりを言った。
先生と目があったらニコッと笑ってくれた。
名札に目をやると九重と書いてあった。
うわ、担任と同じ名前とかキショ!と思いながら、診察は進んでいった。
「はい、喉見せてね!!」
先生は歌乃の嫌いな舌圧子を構えていた。
それを見た歌乃の目つきが変わったのが分かったのか先生は優しく声をかけた。
「大きくお口開けて、ちゃんと喉見せてくれれば、これ使わないよ!」
あーーーん。
歌乃は今までにないほど素直に言うことを聞いた。
「はい!できました!!はなまるっ!」
「えーーっと、葉月さんはいつもこんな血圧低いのかな?」
「測らないから知らない。」
「そうだよね!!頭悪くなったり、クラクラしたりしないかな?」
「しない。」
実はたまにあるけど、するなんて言ったら病院送りになると思い、嘘を言った。
「はい!OKです!お疲れ様!」
先生はニコッと笑い、次の生徒を呼んだ。
学校では怖いものなし!のキャラのアタシ。
病院怖い!なんて死んでも言えない!!
それがまたツラい。
1番嫌いな内科検診。
まず診察室に入る前に看護師さんに血圧を測ってもらう。
「90の58かぁ〜ちょっと低いけど、いつもこんなに低いの?」
「血圧とか測らないから知らない。」
「そうだよね!!この紙持って先生の診察受けてね!」
歌乃の順番が来てしまった。
次々と診察していくので戸惑っている時間はない。
へっちゃらなフリをしてめんどくさそうに診察室に入っていく。
「こんにちは〜。」
若くて研修医みたいな先生が挨拶をしてきた。
歌乃は少しだけペコっと頭を下げる。
歌乃の先生のイメージは白髪の怖いおじいちゃん先生だったので、びっくりしたと共に少しだけ怖くなくなった。
「こんにちは〜。葉月歌乃さんね〜!」
ささっと胸の音を聞いていく先生。
歌乃はちょっと怖くなって叫びたい気持ちでいっぱいだったが、みんなに知られたくなくて自分を押し殺した。
「お?緊張しちゃったかな?深呼吸しよう!大丈夫だよ!」
「きっ、緊張なんかしてねぇよ。」
精一杯の強がりを言った。
先生と目があったらニコッと笑ってくれた。
名札に目をやると九重と書いてあった。
うわ、担任と同じ名前とかキショ!と思いながら、診察は進んでいった。
「はい、喉見せてね!!」
先生は歌乃の嫌いな舌圧子を構えていた。
それを見た歌乃の目つきが変わったのが分かったのか先生は優しく声をかけた。
「大きくお口開けて、ちゃんと喉見せてくれれば、これ使わないよ!」
あーーーん。
歌乃は今までにないほど素直に言うことを聞いた。
「はい!できました!!はなまるっ!」
「えーーっと、葉月さんはいつもこんな血圧低いのかな?」
「測らないから知らない。」
「そうだよね!!頭悪くなったり、クラクラしたりしないかな?」
「しない。」
実はたまにあるけど、するなんて言ったら病院送りになると思い、嘘を言った。
「はい!OKです!お疲れ様!」
先生はニコッと笑い、次の生徒を呼んだ。