先生×アタシ×先生
1年の最悪イベント健康診断も乗り越えた。

いつものように学校に行き、奏とくだらない話で大盛り上がる。たまに大好きな天丼を食べて帰る。
とても平凡で楽しい日々を送っている。

九重とはあれ以来話していない。


でも今日は担任との進路面談の日。


「ウタは大学行くの??」

「うーん、行かないかな?奏は?」

「私は行くよ〜!!どこに行くかはまだ決めてないんだけどね笑!」

大学かぁ〜。考えても見なかった。

九重と話すのなんか死んでも嫌だから、進路面談ばっくれることにした。


「ピアノ室いるから終わったらきてね〜」

「ウタ、マジでばっくれんの??」

「九重とは話したくないし、まず話すことないし笑笑」

「ウタと九重なんかあったの???」

「何もないよー笑」

あったなんて言えるわけないでしょ。

ピアノ室にいるとあっという間に時間が過ぎる。

「ウタ!終わったよー!おまたー!!」

「はや!もう終わったの??」

「うん!ウタ以外全員終わったよ〜!」

「帰ろっか!!」

「うん!!」

廊下を歩いているとタイミング悪く、前から九重が歩いてくる。

「歌!!!どこ行ってたの???進路面談やるぞ!!やらないと俺が怒られる!!」

「(無視)」

「歌!!行くぞ!!」

「やめろよ!!は〜マジめんどい。」

「奏、用あるんでしょ!先帰ってて!!」

「分かった!ごめんね!!」

歌乃は九重に引っ張られ、面談室に連れて行かれた。
< 22 / 42 >

この作品をシェア

pagetop