先生×アタシ×先生
目が覚めた。

今何時???

薄暗い。夜?朝?

夜の6時かぁ、、結構寝たな。

うっ、、、なんか息苦しい。

「ハーハー、ゼーゼー、、」

苦しくて目が覚めたんだ。

お母さん、助けて。

でもまた病院に連れていかれちゃう。

嫌だ。

さっきのクソジジイから貰った薬を飲んで寝れば治る。

きっと。

「ゼーゼーハーハー、ゲホゲホッ。」

苦しいけど我慢。

薬が効けばきっと治る。

歌乃は苦しくて、何度も寝返りをしている。

このまま死んでしまいそう。




苦しいけど少し寝れた。

まだ苦しい。そしてだるさが増してる。

「ゴホッゴホッ。ハーハーゼーゼーハーハー」

あ、今何時だ?夜8時だ。

まだ治ってない。

「お母さん、」

お母さんを呼ぶがお母さんには聞こえるわけもない。

リビングにいるお母さんにLINEをした。


{お母さん来て}


「歌ちゃん!どうした?大丈夫?熱どう??」

「ゴホッゴホッ、ゼーゼーハーハー、ハーハー。」

「ゴホッゴホッ、苦しい。」

「薬飲んだよね?よくならなかった?」

「夕方ごろから苦しくなった…ゴホッゴホッ。」

「熱測ろ!」

「ピピピピピピっ!!」

「40.2℃!!」

「ちょっと待ってて!先生に電話してみる!!」

母は急いで階段を降りていった。

お母さん、行かないで。

一緒にいて。


「歌ちゃん今から救急車で病院行くから!!」

「ゴホッゴホッ。ハーハー、ゴホッゴホッ…」

嫌だと言おうとしたが苦しくて言えず、母に目で訴えた。

「嫌じゃないよ!40℃超えてるよ?死んじゃう!!」


だるい。ぼーっとする。

母と救急隊員に支えられながら外に出て、救急車に乗る。

病院嫌だ、病院嫌だ、病院嫌だ。

心の中で唱える。

「歌乃さん、今から病院行きますよー!」

歌乃はもう頷くことしか出来ないでいた。

「ハーハーハーハー、ゴホッ。」

ぼーーっとする。

気を失ってるうちに何かやられては困ると思い、苦しくてどっか行っちゃいそうな意識を必死に保っていた。
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