先生×アタシ×先生
「じゃ、アタシは舞台袖行くわ〜ホッカイロありがとうね〜」

「歌乃ちゃん頑張ってね!」

春川と別れ、歌乃は舞台袖に行った。


春川のお陰でお腹も良くなった!今度何かお礼しなきゃね。

始業式も始まりアタシの出番。

「校歌斉唱 伴奏、葉月歌乃さん」



堂々とお辞儀をして完璧な伴奏を成し遂げた。


校歌が終わり袖に戻ると生徒指導竹本が私の頭髪服装を見て怒って待ち伏せていた。
歌乃は捕まらないように急いで生徒席に戻った。


戻っている時、こっちを見てる、若そうな知らない男がいた。

「誰だろ、新しい先生かな??」

「普通にイケメンじゃん!」

生徒席に戻り春川の後ろへ座る。

「歌乃ちゃんって本当すごいよね〜」

褒められて少し照れた。

「ありがとう。春川がホッカイロくれたお陰だ。お礼に奏って呼んであげてもいいけど、どうする?」

「え!本当?嬉しい!!!」

歌乃は少し照れた感じで笑った。
希もとても嬉しそうだった。


次に担任発表をします。


待ちに待った担任発表。

「3年2組担任、九重尚輝 先生」

「げ、さっきの若いイケメン男じゃん!」

「え!イケメンじゃん!!やったね〜」

奏から見てもイケメンらしい。

「先生は誰だって同じでしょ。ウザイ生き物なんだよ?」

歌乃はちょっと嬉しそうにこんな捻くれたことを言ってみた。

担任が若い男の先生って初めてだから少しワクワクした。

どんな先生なんだろう。
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