完璧幼なじみは私に耽溺していました
急いでパジャマを脱ぎ、クローゼットに掛けられている制服を手に取る。




グレーのジャケットにポロシャツ。


赤いリボンに1年生である証拠の緑のスカート。



巷でオシャレで可愛いと評判なんだそう。



そういえば、朔くんはこの制服、もっと似合うんだろうなぁ……。


朔くんの制服姿を想像していると、本人のお声が。





「着替え終わった?」


「っ! ごめん! まだ終わってなくて……」


「ううん、いいよ。急がなくていいから」





いつも誰にでも優しい朔くん。


そんな朔くんも、今は私と一緒にいてくれるけど、本当は好きな女の子とかいるのかもなぁ……。



はっ! 早く着替えないと!




気持ちを切り替えて、真新しい制服に見を包んだ。
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