平凡女だってイケメンが欲しい
私(雨宮玲)は文学部に在籍している。
(特段やりたいこともなかったので何となく選んだ)
必修の午前の授業に何とか滑り込み、教室の中を見回すと見覚えのある女性がいた。
昨夜、よく知りもしないサークルの新歓に半ば無理矢理連れて行かれ、更には間違えて先輩のお酒を飲んでしまい、あっという間に泥酔してしまった。
そんな私を介護し、さらにタクシーまで呼んでくれた心優しい女性がいた。
まさかその女性が同学年、同学部だとは思いもよらず、嬉しいのだか、恥ずかしいのだかよく分からずにいると、女性の方から
「あの後大丈夫だった?災難だったね。私1年の齋藤希よろしくね。」
と柔かに挨拶された。突然のことに戸惑いつつも
「雨宮玲です。昨日はありがとうございました。」と何とか返すことに成功した。
しかし、昨日は泥酔していてよく顔を見ることができなかったが、改めて見てみるとかなりの美人だった。自分もそれなりの顔だとは思ってはいたが、私なんか全然及ばない。ストレートな黒髪は胸の位置まであり、くっきりとした目に、すっきりとした鼻そして輪郭までもが美しい、とても整った顔の女性だった。その美しさに少し嫉妬したのは言うまでもない。
講義の後、一緒に食堂でお昼を食べ、話しているうちに私達はすっかり意気投合した。
そしてなんと希さん(親しみを込めてそう呼ばせてもらう)はモデルの仕事をしているという。まぁ希さんの外見からは簡単に納得できるが。モデルの仕事といっても様々らしく、雑誌の撮影だけでなく、雑誌の取材やCM、ファッションショーに至るまであらゆる事に引っ張りだこらしい。(流石田舎、そんなに有名だったなんて直接聞くまで全く知らなかった。恥ずかしい...)
すると希さんが
「せっかくだし仕事見にこない?」
と誘ってくれた。私は躊躇なくそのお誘いを引き受けた(雑誌の取材ってことは、芸能人とか沢山いるはず...そこでイケメンに一目惚れされてお付き合いとかしちゃったからどうしよう!!)
あまりの嬉しさに一人で妄想が爆発し、その後の希さんの言葉は全く耳に入っていなかった。
「もしかすると少し仕事をお願いしてしまうかもしれないけど、よろしくね。」
(特段やりたいこともなかったので何となく選んだ)
必修の午前の授業に何とか滑り込み、教室の中を見回すと見覚えのある女性がいた。
昨夜、よく知りもしないサークルの新歓に半ば無理矢理連れて行かれ、更には間違えて先輩のお酒を飲んでしまい、あっという間に泥酔してしまった。
そんな私を介護し、さらにタクシーまで呼んでくれた心優しい女性がいた。
まさかその女性が同学年、同学部だとは思いもよらず、嬉しいのだか、恥ずかしいのだかよく分からずにいると、女性の方から
「あの後大丈夫だった?災難だったね。私1年の齋藤希よろしくね。」
と柔かに挨拶された。突然のことに戸惑いつつも
「雨宮玲です。昨日はありがとうございました。」と何とか返すことに成功した。
しかし、昨日は泥酔していてよく顔を見ることができなかったが、改めて見てみるとかなりの美人だった。自分もそれなりの顔だとは思ってはいたが、私なんか全然及ばない。ストレートな黒髪は胸の位置まであり、くっきりとした目に、すっきりとした鼻そして輪郭までもが美しい、とても整った顔の女性だった。その美しさに少し嫉妬したのは言うまでもない。
講義の後、一緒に食堂でお昼を食べ、話しているうちに私達はすっかり意気投合した。
そしてなんと希さん(親しみを込めてそう呼ばせてもらう)はモデルの仕事をしているという。まぁ希さんの外見からは簡単に納得できるが。モデルの仕事といっても様々らしく、雑誌の撮影だけでなく、雑誌の取材やCM、ファッションショーに至るまであらゆる事に引っ張りだこらしい。(流石田舎、そんなに有名だったなんて直接聞くまで全く知らなかった。恥ずかしい...)
すると希さんが
「せっかくだし仕事見にこない?」
と誘ってくれた。私は躊躇なくそのお誘いを引き受けた(雑誌の取材ってことは、芸能人とか沢山いるはず...そこでイケメンに一目惚れされてお付き合いとかしちゃったからどうしよう!!)
あまりの嬉しさに一人で妄想が爆発し、その後の希さんの言葉は全く耳に入っていなかった。
「もしかすると少し仕事をお願いしてしまうかもしれないけど、よろしくね。」