私達は結婚したのでもう手遅れです!
第15話 君はこちらの手のなかへ【冬悟】
朝になったが、無理をさせたせいで羽花はよく眠っていた。
髪をなでる。
あどけない顔をして眠るその姿は昔のまま。
「ずっと好きでした、か」
きっと俺のほうが長い時間、君を待っていた。
そして想いが強いのも―――羽花はそれを知らない。
起き上がり、シャワーを浴びた。
乱れた彼女の姿は花が咲いたように綺麗だった。
ふだんは子供っぽい顔をしているくせに感じた顔はたまらないくらいに淫らだ。
「こっちを無意識で誘うからな……」
ごつっと鏡に頭をうちつけた。
あちらから煽ってくるのから参る。
騙していた俺にあんな見返りを求めない純粋な愛情与えてくるなよ。
悪い男だとわからなかったのか―――わからなかったのだろうな。
目を閉じ、シャワーのお湯を顔をあてた。
忘れられない姿を頭の隅へと追いやった。
いつもの冷静さを取り戻さなければ。
髪を乾かし、いつものように前髪をあげてセットする。
髪をなでる。
あどけない顔をして眠るその姿は昔のまま。
「ずっと好きでした、か」
きっと俺のほうが長い時間、君を待っていた。
そして想いが強いのも―――羽花はそれを知らない。
起き上がり、シャワーを浴びた。
乱れた彼女の姿は花が咲いたように綺麗だった。
ふだんは子供っぽい顔をしているくせに感じた顔はたまらないくらいに淫らだ。
「こっちを無意識で誘うからな……」
ごつっと鏡に頭をうちつけた。
あちらから煽ってくるのから参る。
騙していた俺にあんな見返りを求めない純粋な愛情与えてくるなよ。
悪い男だとわからなかったのか―――わからなかったのだろうな。
目を閉じ、シャワーのお湯を顔をあてた。
忘れられない姿を頭の隅へと追いやった。
いつもの冷静さを取り戻さなければ。
髪を乾かし、いつものように前髪をあげてセットする。