私達は結婚したのでもう手遅れです!
第16話 彼の本心は?
目が覚めると体がだるくて重かった。
昨晩のことを思い出し、恥ずかしくなって枕に顔を埋めた。
正しくは明け方だろうか……記憶がさだかじゃない。
優しい冬悟さんの違う一面を見た。
あんな激しい感情を持った人だとは思わなかった。
まるで別人。
ぼぅっと天井を見上げた。
シーリングファンがくるくると回っている。
「おしゃれ……」
私の部屋の四角い傘の照明とは全く違う。
子供部屋の延長で使っているから、ところどころに落書きやシールを貼った跡がある。
そんな些細な差にも育ってきた環境の違いって出ると思う。
冬悟さんはどんなふうに育ってきたんだろう。
部屋はすっきりとしていて、思い出と呼べるものは一つもなかった。
私は亡くなった実母の写真を飾ってあるけれど、冬悟さんはなにか心の拠り所とするものはないのだろうか。
「一人でいたくないのかな……」
昨晩のことを思い出し、恥ずかしくなって枕に顔を埋めた。
正しくは明け方だろうか……記憶がさだかじゃない。
優しい冬悟さんの違う一面を見た。
あんな激しい感情を持った人だとは思わなかった。
まるで別人。
ぼぅっと天井を見上げた。
シーリングファンがくるくると回っている。
「おしゃれ……」
私の部屋の四角い傘の照明とは全く違う。
子供部屋の延長で使っているから、ところどころに落書きやシールを貼った跡がある。
そんな些細な差にも育ってきた環境の違いって出ると思う。
冬悟さんはどんなふうに育ってきたんだろう。
部屋はすっきりとしていて、思い出と呼べるものは一つもなかった。
私は亡くなった実母の写真を飾ってあるけれど、冬悟さんはなにか心の拠り所とするものはないのだろうか。
「一人でいたくないのかな……」