私達は結婚したのでもう手遅れです!
なんて、新婚さんならではのセリフを言えるような関係を目指しているのに。
いつになったら、言えるの?
「私に距離を置いてるのは礼華さんのことがあるから……?」
そう、礼華さん。
私を会社に連れて行ってくれないのはきっと礼華さんがいるせい。
指輪を見た。
今のところは私が正妻だけど、この先はどうなるんだろうか。
飽きたら終わりとか……?
ステーキが礼華さん。
味噌汁が私。
『味噌汁は毎日飲みたいけど、たまにはステーキも食べたいな』
ありえるかも。
嫌な考えが頭から離れてくれない。
悩んでいても仕方ないのに悩んでしまう。
『馬鹿の考え休むに似たり』
ブラック冬悟さんの声が聴こえたような気がした。
くっ……!
確かにそうだけど。
「もう……気晴らしをしよう……。こういう時はこれですよ」
炊飯器のスイッチを押してから、スッと銀色のボウルを両手でつかんで持ち上げた。
いつになったら、言えるの?
「私に距離を置いてるのは礼華さんのことがあるから……?」
そう、礼華さん。
私を会社に連れて行ってくれないのはきっと礼華さんがいるせい。
指輪を見た。
今のところは私が正妻だけど、この先はどうなるんだろうか。
飽きたら終わりとか……?
ステーキが礼華さん。
味噌汁が私。
『味噌汁は毎日飲みたいけど、たまにはステーキも食べたいな』
ありえるかも。
嫌な考えが頭から離れてくれない。
悩んでいても仕方ないのに悩んでしまう。
『馬鹿の考え休むに似たり』
ブラック冬悟さんの声が聴こえたような気がした。
くっ……!
確かにそうだけど。
「もう……気晴らしをしよう……。こういう時はこれですよ」
炊飯器のスイッチを押してから、スッと銀色のボウルを両手でつかんで持ち上げた。