私達は結婚したのでもう手遅れです!
そのリズムで拭いていると背後から百花の声がした。
「お姉ちゃん。掃除はいいけど、さっきからショーケースの同じところをふいて進んでないからね?」
「ごっ、ごめん!」
慌てて他の場所をふきはじめた。
私がウキウキしているのがわかるのか、百花が苦笑していた。
「私、浮かれすぎよね?」
「うん。地面から三センチは浮いてると思う」
「そんなに浮いてる!?」
足元を見た私に百花はため息をついた。
「たとえだから」
「そ、そうだよねー!わかってるよー。やだなー!」
あはははっと笑ってごまかした。
宙に浮くわけない。
それもう人間じゃないよね、うん。
しっかりしよう……
妹の百花は私よりしっかりしていて現実主義者。
私が卒業した短大と同じ仏教系短大に通いながら、公務員試験に向けて勉強している。
小学生の頃から夢は公務員。
好きな言葉は堅実、現金、キャッシュオンリー。
そんな百花は授業が休講の時や早く帰れる日はお店を手伝ってくれている。
その間に私はお届け物に行ったり、職人さん達の賄いを作ったり、食材や日用品の買い出しを済ませる。
「お姉ちゃん。掃除はいいけど、さっきからショーケースの同じところをふいて進んでないからね?」
「ごっ、ごめん!」
慌てて他の場所をふきはじめた。
私がウキウキしているのがわかるのか、百花が苦笑していた。
「私、浮かれすぎよね?」
「うん。地面から三センチは浮いてると思う」
「そんなに浮いてる!?」
足元を見た私に百花はため息をついた。
「たとえだから」
「そ、そうだよねー!わかってるよー。やだなー!」
あはははっと笑ってごまかした。
宙に浮くわけない。
それもう人間じゃないよね、うん。
しっかりしよう……
妹の百花は私よりしっかりしていて現実主義者。
私が卒業した短大と同じ仏教系短大に通いながら、公務員試験に向けて勉強している。
小学生の頃から夢は公務員。
好きな言葉は堅実、現金、キャッシュオンリー。
そんな百花は授業が休講の時や早く帰れる日はお店を手伝ってくれている。
その間に私はお届け物に行ったり、職人さん達の賄いを作ったり、食材や日用品の買い出しを済ませる。