私達は結婚したのでもう手遅れです!
第3話 救い
「い、いらっしゃいませ」
泣きそうになりながら、なぜか条件反射でそんな言葉を口にしていた。
いつもなら、そのお姿を拝見するだけで胸キュンしている私もさすがに今日はキュン変換することはできなかった。
怖くて心臓の音がバクバクいっている。
そんな私を見て、冬悟さんはくすりと笑った。
こんな状況なのにどうして笑えるのっー!?
「羽花さんの着物が崩れてしまいますから、手を離してもらえますか?矢郷さん?」
「お前っ!俺の仕事の邪魔をする気か?」
ヤクザに凄まれても冬悟さんは顔色ひとつかえない。
にこにことしていて、いつもの笑顔を浮かべている。
「邪魔したつもりはありません。偶然、和菓子が食べたくなっただけです」
「なんだ、その口のきき方は!なにが和菓子だ。しらじらしいんだよ!」
「本当ですよ。矢郷さん。なにかお仕事ですか?」
泣きそうになりながら、なぜか条件反射でそんな言葉を口にしていた。
いつもなら、そのお姿を拝見するだけで胸キュンしている私もさすがに今日はキュン変換することはできなかった。
怖くて心臓の音がバクバクいっている。
そんな私を見て、冬悟さんはくすりと笑った。
こんな状況なのにどうして笑えるのっー!?
「羽花さんの着物が崩れてしまいますから、手を離してもらえますか?矢郷さん?」
「お前っ!俺の仕事の邪魔をする気か?」
ヤクザに凄まれても冬悟さんは顔色ひとつかえない。
にこにことしていて、いつもの笑顔を浮かべている。
「邪魔したつもりはありません。偶然、和菓子が食べたくなっただけです」
「なんだ、その口のきき方は!なにが和菓子だ。しらじらしいんだよ!」
「本当ですよ。矢郷さん。なにかお仕事ですか?」