私達は結婚したのでもう手遅れです!
「羽花へのごほうびに一ヶ所終わるごとにキスをしてやろう。腰が抜けるくらいのをな」
「や、やめてください!そんなのされたら、私っ!」
絶対に心臓がもちませんよーっ!
「羽花はおねだりがうまいな」
満足そうな冬悟さん。
天使のような微笑みなのに私には悪魔のように見えた。
武士の母に相談しようと心に決めた。
『愛情表現が重い夫をどうすればいいですか?』と。
私の挨拶回りはまだ続く―――