私達は結婚したのでもう手遅れです!

「羽花へのごほうびに一ヶ所終わるごとにキスをしてやろう。腰が抜けるくらいのをな」

「や、やめてください!そんなのされたら、私っ!」

絶対に心臓がもちませんよーっ!

「羽花はおねだりがうまいな」

満足そうな冬悟さん。
天使のような微笑みなのに私には悪魔のように見えた。
武士の母に相談しようと心に決めた。

『愛情表現が重い夫をどうすればいいですか?』と。

私の挨拶回りはまだ続く―――

< 260 / 386 >

この作品をシェア

pagetop