私達は結婚したのでもう手遅れです!
ヤクザだったから、いじめられたとか?
ううん。冬悟さんがいじめられるなんて想像できない。

「女と間違えられることが多かった。正直、処分したいくらいだ」

それは否定してあげれなかった。
私も女の子だと思っていたし……

「実物がいるのにそんなものいるか?」

「それとこれとは別です。それに私が知らない時間の冬悟さんの姿を見たいって思っていたんです」

「羽花……」

これはラブラブコースだと、思って冬悟さんの手を握った。

「だから、冬悟さん。アルバムを見せてください。私が一緒にいられなかった時間を見たいんです」

「わかった」

「冬悟さん、たやすいっすねぇ……。あんなに燃やす燃やさないでモメて仙崎さんが体をはってとめたアルバムをあっさり羽花さんには見せるって」

「仙崎。竜江に庭の草むしりをしばらくやらせろ」

「はい」

「えええ!?なんで俺だけー!しかも草むしりって!」

< 268 / 386 >

この作品をシェア

pagetop