私達は結婚したのでもう手遅れです!
百花が作りたいと言ったのは甘さ控えめなチョコレートケーキやチョコレートクッキーらしい。
でも、今日はまず王道の生クリームとフルーツのケーキを作る―――あれ?チョコレート?
じいっと百花を見つめた。
もしや、まだ夏だけど、来年のあの日を念頭においてのこと?
和菓子屋が一年に一度、洋菓子に一子報おうとあれこれ頭を悩ますあの日。
「ねえねえ、百花。もしかして、つきあっている人がいるの?」
「えっ!?」
百花が目に見え動揺した。
だって、チョコレートといえば、もうあの日しかないし。
いくら鈍い―――じゃない、ぼんやりしている私だって気づくよ!
さあ、お姉ちゃんに話してごらんなさい、とキラキラした目で百花を見つめた。
私はこう見えて人妻!
なにか高度なアドバイスができるかもしれない。
期待に満ちた目で百花を見つめた。
けれど、すいっーと目をそらされてしまった。
えっ、なに……悲しい。
でも、今日はまず王道の生クリームとフルーツのケーキを作る―――あれ?チョコレート?
じいっと百花を見つめた。
もしや、まだ夏だけど、来年のあの日を念頭においてのこと?
和菓子屋が一年に一度、洋菓子に一子報おうとあれこれ頭を悩ますあの日。
「ねえねえ、百花。もしかして、つきあっている人がいるの?」
「えっ!?」
百花が目に見え動揺した。
だって、チョコレートといえば、もうあの日しかないし。
いくら鈍い―――じゃない、ぼんやりしている私だって気づくよ!
さあ、お姉ちゃんに話してごらんなさい、とキラキラした目で百花を見つめた。
私はこう見えて人妻!
なにか高度なアドバイスができるかもしれない。
期待に満ちた目で百花を見つめた。
けれど、すいっーと目をそらされてしまった。
えっ、なに……悲しい。