私達は結婚したのでもう手遅れです!
「はぁー……嫌な男だぜ!新婚自慢か」

「まあな。羽花のことならなんでもわかる」

俺は自慢げに玄馬に言った。
だが、玄馬はそんな俺を見て苦笑していた。

「甘い、甘すぎるぞ。羽花ちゃんは地で俺達の予想を越えてくる」

「まさか。普通にケーキを焼くで大げさなやつだな」

俺は玄馬の言葉を俺は笑い飛ばした。
だが、それは間違いだった。
もっと俺は羽花の思考と行動を考えるべきだったのだ。
まだ俺は知らない。
羽花が俺の予想を大きく越えてくることを。
テーブルから動かせないくらい生クリームをスポンジにかぶせたケーキを用意して待っているなどと、俺は予想もできなかったのだった。
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