私達は結婚したのでもう手遅れです!
冬悟さんが行きたいって言ったわけじゃなかったと私は思いだし、言いなおした。
「私が行きたいって言ったの」
「へぇー。そうなの?お姉ちゃんが珍しいね。自分からおねだりするなんて。それで冬悟さんがあんなに機嫌よかったのね」
「機嫌がいい?」
「そうよ。にこにこしてるじゃない」
「冬悟さんってそんなにこにこしていた?」
「んー?してるだろ。いつもより殺気が八割減、好戦的な態度は抑制されて、目付きが優しいってとこかな。若い衆じゃない、部下達も今週は息ができるとかなんとか言ってたぞ」
今、若い衆って言ったような気がして竜江さんをじろっーとにらんだ。
「ヤクザっぽさをなくそうって冬悟さんが言ってましたよ。気を付けてくださいね。竜江さん」
もちろん、私の『姐さん』呼びも禁止。
冬悟さんをはじめとする島倉の皆さんを私がまっとうな道に戻さなくては。
「私が行きたいって言ったの」
「へぇー。そうなの?お姉ちゃんが珍しいね。自分からおねだりするなんて。それで冬悟さんがあんなに機嫌よかったのね」
「機嫌がいい?」
「そうよ。にこにこしてるじゃない」
「冬悟さんってそんなにこにこしていた?」
「んー?してるだろ。いつもより殺気が八割減、好戦的な態度は抑制されて、目付きが優しいってとこかな。若い衆じゃない、部下達も今週は息ができるとかなんとか言ってたぞ」
今、若い衆って言ったような気がして竜江さんをじろっーとにらんだ。
「ヤクザっぽさをなくそうって冬悟さんが言ってましたよ。気を付けてくださいね。竜江さん」
もちろん、私の『姐さん』呼びも禁止。
冬悟さんをはじめとする島倉の皆さんを私がまっとうな道に戻さなくては。