私達は結婚したのでもう手遅れです!
「そうです!旅の醍醐味と言えば、サービスエリア。サービスエリアグルメも楽しみたいなって思って、お昼はサービスエリアにしました」

「わかった」

「冬悟さんがサービスエリアで食事……」

「食券は自分が購入しますから、席で待っていてください」

仙崎さんの言葉に冬悟さんは笑って断った。

「駄目だ。羽花がせっかく考えてくれたプランだからな」

「そうですよね。冬悟さん。一緒に食券を買うのも楽しいですよね」

「は?楽しいわけ―――」

ゴツッと竜江さんが仙崎さんから肘でどつかれた。

「い、いてっ!」

ちょっと竜江さん達がいるのにイチャイチャしすぎてしまったかもしれない。
竜江さんにもきっと素敵な女性が見つかりますよ、と私は仙崎さんにどつかれたのを見て、そっとうなずいた。
仙崎さんはサービスエリアに車をとめた。
車から降りて私と冬悟さんは竜江さんに申し訳ないくらいラブラブで歩いた。

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