私達は結婚したのでもう手遅れです!
必要な重し【仙崎】
「仙崎さんってどんな生活をしているか、さっぱり見当もつかないな」
そう言ったのは竜江。
冬悟さんの護衛で温泉に来たが、過保護すぎたかもしれないと今となっては反省している。
竜江まで来たとなるとただのお邪魔虫になってしまった。
「規則正しい生活だ」
竜江はビール飲みながら、ふーんとさして興味もなさそうな声。
窓を開けて川の音を聴きながら、酒を飲む男二人。
残念だが、冬悟さん達と違って、ただのむさくるしいだけの空間だ。
「まだ仕事中かなぁ~」
竜江はちぇっとスマホの画面を眺めて投げ捨てた。
「お前がそんな一途な男だったとは知らなかった」
「俺、めちゃめちゃ一途よ?」
竜江はサキイカを口に放り込み、新しいビールの缶を開けた。
冬悟さんがいないと竜江は気ままな猫のようになる。
性分は猫だ。
それも野良猫のような懐かない猫だった。
昔は。
そう言ったのは竜江。
冬悟さんの護衛で温泉に来たが、過保護すぎたかもしれないと今となっては反省している。
竜江まで来たとなるとただのお邪魔虫になってしまった。
「規則正しい生活だ」
竜江はビール飲みながら、ふーんとさして興味もなさそうな声。
窓を開けて川の音を聴きながら、酒を飲む男二人。
残念だが、冬悟さん達と違って、ただのむさくるしいだけの空間だ。
「まだ仕事中かなぁ~」
竜江はちぇっとスマホの画面を眺めて投げ捨てた。
「お前がそんな一途な男だったとは知らなかった」
「俺、めちゃめちゃ一途よ?」
竜江はサキイカを口に放り込み、新しいビールの缶を開けた。
冬悟さんがいないと竜江は気ままな猫のようになる。
性分は猫だ。
それも野良猫のような懐かない猫だった。
昔は。