私達は結婚したのでもう手遅れです!
どうやら、断られたらしい。
しかし、珍しいこともあるものだ。
なにに対しても執着しない男だったはずが。
竜江は女遊びも博打もケンカも、なにをやらせても平均以上にできる。
器用な男で頭の回転も速い。
だが、とらえどころのないふわふわとしたクラゲみたいな男だ。
いや、もうそれも過去の話だ。
そんなクラゲは今では―――
「スマホが鳴った!」
缶ビールを置いて、さっき投げ捨てたスマホの場所まで走っていくと畳の上をズサッと滑り込んでキャッチした。
「ぐあっ!ただの勧誘メールかよ!許さねぇ!これ送った奴、潰す!」
むしろ、今では犬。
そして、勧誘メールに八つ当たりをするな。
冬悟さんは竜江が誰と付き合っているかまだ気づいていない。
というより、そこまで興味がないのだろう(竜江には悪いが、そういうことだ)
「仙崎さんはいいっすよね。どっしり構えていて、俺みたいに女に遊ばれないんだ……」
しかし、珍しいこともあるものだ。
なにに対しても執着しない男だったはずが。
竜江は女遊びも博打もケンカも、なにをやらせても平均以上にできる。
器用な男で頭の回転も速い。
だが、とらえどころのないふわふわとしたクラゲみたいな男だ。
いや、もうそれも過去の話だ。
そんなクラゲは今では―――
「スマホが鳴った!」
缶ビールを置いて、さっき投げ捨てたスマホの場所まで走っていくと畳の上をズサッと滑り込んでキャッチした。
「ぐあっ!ただの勧誘メールかよ!許さねぇ!これ送った奴、潰す!」
むしろ、今では犬。
そして、勧誘メールに八つ当たりをするな。
冬悟さんは竜江が誰と付き合っているかまだ気づいていない。
というより、そこまで興味がないのだろう(竜江には悪いが、そういうことだ)
「仙崎さんはいいっすよね。どっしり構えていて、俺みたいに女に遊ばれないんだ……」