私達は結婚したのでもう手遅れです!
一言も二言も多い竜江。
こいつは俺が拾った人間だ。
雨の中、血だらけになって転がっていたのを連れてきて以来、やたらと懐いて俺の周りをうろうろしては邪魔な人間を排除してきた。
竜江のことを忠犬と周りは皮肉って呼ぶが、それは早いスピードで幹部にのしあがった竜江への妬みもある。
竜江はなかなか役に立つ男だ。
その妬みをかわすだけの器量もある。
だが―――
「いつ告白しちゃいます?俺、ラブレター渡してきましょうか?血判とかいります?」
「いらねえよ」
俺がラブレターなんか書くわけねえだろ。
これだよ。
はぁっとため息をついた。
しかも血判なんかついたラブレターなんかねえよ。
物騒な上に人の恋心を茶化すな―――いや、茶化してないのか?
心からの言葉なら、なおさら悪い。
血だらけで道路に転がるのも無理はないと納得できた。
こいつは俺が拾った人間だ。
雨の中、血だらけになって転がっていたのを連れてきて以来、やたらと懐いて俺の周りをうろうろしては邪魔な人間を排除してきた。
竜江のことを忠犬と周りは皮肉って呼ぶが、それは早いスピードで幹部にのしあがった竜江への妬みもある。
竜江はなかなか役に立つ男だ。
その妬みをかわすだけの器量もある。
だが―――
「いつ告白しちゃいます?俺、ラブレター渡してきましょうか?血判とかいります?」
「いらねえよ」
俺がラブレターなんか書くわけねえだろ。
これだよ。
はぁっとため息をついた。
しかも血判なんかついたラブレターなんかねえよ。
物騒な上に人の恋心を茶化すな―――いや、茶化してないのか?
心からの言葉なら、なおさら悪い。
血だらけで道路に転がるのも無理はないと納得できた。