恥ずかしがり屋な彼氏
凛のヤツ遅ぇなぁ…。
今日は7時くらいには帰って来るつったから晩飯作って待ってるのにもう8時過ぎてるし。
志穂と話盛り上がって時間忘れてんのかな…。
「考えてもしゃぁねぇ、
風呂入って上がって来た頃には帰って来てるだろうよ。」
…風呂上がったのにまだアイツ帰ってきてねぇし。
「まさか迷子になってたりしてな…。」
俺はそう口にするとめちゃくちゃ心配になってきたから凛に電話しようと思ったらちょうど凛から電話がかかってきた。
「凛?今どこにいんだよ?俺めっちゃしんぱ…」
『り゛ゅうぢゃん~、ごごどご~?』
…俺の悪い予感的中かよ。
ったくなにやってんだよアイツは…。
「あー…、今どこらへんにいるかまったくわかんねぇの?」
『わ゛がんない゛~!!』
「ん゛~、じゃあ目印になるものはあるか?」
『ぐすっ…、ん、えっと…マカロン、売ってる…ぐすっ、と、所の…公園に…、ゴリラの…、銅像があるの。』
あ~、マカロンって最近出来た所でその近くのゴリラの銅像のある公園って…、めちゃくちゃ近所じゃねぇか!!!
なんでそんな所で迷ってんだよ…。
「分かった。すぐ行くから動かず待ってろよ?」
『ぐすっ、はや゛ぐぎでぇ~。』
「分かったって。じゃあ一旦切るからな。」
と言って電話切った。
そして俺は風呂上がりで髪も乾かさずスウェットで家を出た。