恥ずかしがり屋な彼氏
「…どう?どう?」
「……………」
「ねぇ、どうなのよ!!」
凛が急かしてくる。
美味いと言ってやりたいがこれは…。
「…ーちょ。」
「ちょ?」
「ち、超にげぇよ…、バカ凛がぁー…。」
み、水飲んで口の中の洗い流さねぇと。
ほんと最悪だよ…。
俺苦いの超嫌いなのは凛も知ってんのに…。
新手の嫌がらせか?
なんか知らねぇけど、凛のヤツすげぇ嬉しいそうな顔してるし…。
「えへへ~。竜ちゃんもう20歳で大人でしょ?
だから大人の苦い味が良いかなって、チョコにインスタントコーヒーいれてみたの!!
どうだった?大人の竜ちゃんにはピッタリだったでしょ?」
「だ~か~ら~、苦いつったじゃねぇか!!
苦いの俺嫌いだから美味いわけねぇよ!!
んで20歳になったくらいで苦いの苦手が治るわけねぇよ!!」
凛はうっそぉ~マジ?、という顔してシュンとなった。
「ゴメンなさい…。
…片付けるよ。」
「や、折角お前作ってくれたし…、く、食うよ。」
さっきまでめちゃくちゃ沈んでた凛の顔が凄い笑顔になり、飛び付いてきた。
「やっぱり竜ちゃん大好き!!!!!」
☆終わり