闇夜ヨルの恐怖記録 5
☆☆☆
女性の家に侵入していた男はただの物取りなどではなかった。
もともと女性を付け狙っていた男で、今回はたまたま女性が鍵をかけ忘れて部屋を出ていってしまったのを目撃して、侵入したらしい。
「3人共本当にすごいね。こんなの、怖くて普通はできないよ?」
翌日学校へ行くとさっそくクラスメートたちから質問攻めにあった。
3人のしたことは地元の新聞に掲載されて、それを読んだ生徒たちの間ではすでにヒーロー扱いになっていたのだ。
みんなから囲まれて褒められると照れくさくて、休憩時間になるとテツヤたちはこっそり教室を抜け出して中庭へ向かった。
「なんか、すごいことになったよな」
木製のベンチに腰かけたカツユキはそう言いながらもまんざらではなさそうに頬を緩めている。
「ほんと、俺たちヒーローだってさ」
テツヤはにやにやとした笑みを浮かべて言う。
それは今日の新聞に載っていた文言だった。
『中学生3人組のヒーロー現る!』
女性の家に侵入していた男はただの物取りなどではなかった。
もともと女性を付け狙っていた男で、今回はたまたま女性が鍵をかけ忘れて部屋を出ていってしまったのを目撃して、侵入したらしい。
「3人共本当にすごいね。こんなの、怖くて普通はできないよ?」
翌日学校へ行くとさっそくクラスメートたちから質問攻めにあった。
3人のしたことは地元の新聞に掲載されて、それを読んだ生徒たちの間ではすでにヒーロー扱いになっていたのだ。
みんなから囲まれて褒められると照れくさくて、休憩時間になるとテツヤたちはこっそり教室を抜け出して中庭へ向かった。
「なんか、すごいことになったよな」
木製のベンチに腰かけたカツユキはそう言いながらもまんざらではなさそうに頬を緩めている。
「ほんと、俺たちヒーローだってさ」
テツヤはにやにやとした笑みを浮かべて言う。
それは今日の新聞に載っていた文言だった。
『中学生3人組のヒーロー現る!』