闇夜ヨルの恐怖記録 5
使いすぎる
翌日の学校でも3人の名誉は揺らいでいなかった。
女性を助けて表彰された帰りにひったくり犯を捕まえるなんて、大人ってそうできることじゃない。
おまけに学校関係者がそれを目撃していたようで、テツヤとカツユキの足の速さに感動したらしい。
陸上部の顧問からも散々勧誘を受けて、2人は断ることで忙しかった。
「そうか、どうしてもダメか」
陸上部の顧問は無駄な脂肪がひとつもなく、よく日焼けをした若い教師だった。
まだ20代半ばだと聞いたことがある。
「ごめんなさい」
テツヤとカツユキは同時に頭を下げる。
ドリンクの効果がすでに切れていることはわかっている。
陸上部に入部したって成果は残せないということだ。
それでも顧問は簡単には諦めきれない様子だった。
豆粒ほどだったひったくり犯に追いついて、更には追い越してしまいそうなったほどの俊足だ。
そうそう簡単に諦められるわけもない。
うまく行けば高校受験の時に2人の武器にもなると考えているようだった。
女性を助けて表彰された帰りにひったくり犯を捕まえるなんて、大人ってそうできることじゃない。
おまけに学校関係者がそれを目撃していたようで、テツヤとカツユキの足の速さに感動したらしい。
陸上部の顧問からも散々勧誘を受けて、2人は断ることで忙しかった。
「そうか、どうしてもダメか」
陸上部の顧問は無駄な脂肪がひとつもなく、よく日焼けをした若い教師だった。
まだ20代半ばだと聞いたことがある。
「ごめんなさい」
テツヤとカツユキは同時に頭を下げる。
ドリンクの効果がすでに切れていることはわかっている。
陸上部に入部したって成果は残せないということだ。
それでも顧問は簡単には諦めきれない様子だった。
豆粒ほどだったひったくり犯に追いついて、更には追い越してしまいそうなったほどの俊足だ。
そうそう簡単に諦められるわけもない。
うまく行けば高校受験の時に2人の武器にもなると考えているようだった。