闇夜ヨルの恐怖記録 5
☆☆☆
陸上部の顧問と走る約束をした日、ジュンイチも含めた3人が放課後のグラウンドに集まっていた。
もちろん、体操着姿に着替えている。
「どうして俺まで呼ぶんだよ」
ジュンイチはさっきからしかめっ面を浮かべて愚痴っている。
足の速さについては自分は全く関係ないはずなのに、2人に頼まれてここまで来たのだ。
「もしまた入部の勧誘を受けたら、ジュンイチがいたほうが断りやすいだろ」
テツヤが小声で答える。
それは3人の中ではジュンイチが一番大人で、相手の懐にうまく入り込むことができるということを伝えていた。
ジュンイチは自分が断り要因として呼ばれたことに腹を立てながらも、こうしてきてくれたのだ。
「よく来たね! ジュンイチ君も足が早いのかい?」
若い陸上部顧問はすでにグラウンドを何周かしてきているようで、額に汗が滲んでいた。
白いタオルでその汗を吹く姿が爽やかで、女子生徒たちから黄色い歓声が上がった。
そちらへ視線を向けてみるとすでに授業は終わっているというのに、複数の女子生徒たちが教室に残ってこちらを見ているのがわかった。
陸上部の顧問と走る約束をした日、ジュンイチも含めた3人が放課後のグラウンドに集まっていた。
もちろん、体操着姿に着替えている。
「どうして俺まで呼ぶんだよ」
ジュンイチはさっきからしかめっ面を浮かべて愚痴っている。
足の速さについては自分は全く関係ないはずなのに、2人に頼まれてここまで来たのだ。
「もしまた入部の勧誘を受けたら、ジュンイチがいたほうが断りやすいだろ」
テツヤが小声で答える。
それは3人の中ではジュンイチが一番大人で、相手の懐にうまく入り込むことができるということを伝えていた。
ジュンイチは自分が断り要因として呼ばれたことに腹を立てながらも、こうしてきてくれたのだ。
「よく来たね! ジュンイチ君も足が早いのかい?」
若い陸上部顧問はすでにグラウンドを何周かしてきているようで、額に汗が滲んでいた。
白いタオルでその汗を吹く姿が爽やかで、女子生徒たちから黄色い歓声が上がった。
そちらへ視線を向けてみるとすでに授業は終わっているというのに、複数の女子生徒たちが教室に残ってこちらを見ているのがわかった。