闇夜ヨルの恐怖記録 5
☆☆☆
想像していた通り陸上部員たちからの勧誘はすごいものがあった。
「ぜひ一緒に走ろう!」
「君たちなら大会制覇間違いなし」
「女子からもモテモテだぞ!」
正直最後の一言ではかなり心が揺らいだ。
つい『入部します!』と言ってしまいそうな2人を押しのけてジュンイチが丁寧に断ってくれた。
「やっぱりジュンイチを誘っておいてよかったよ。俺たちだけじゃ絶対に断り切れなかった」
3人でいつものように帰路を歩きながらテツヤが言った。
ジュンイチは呆れた表情を浮かべて、ほとんどなくなったドリンクを見つめている。
「そんなにガッカリしなくていいだろ。女子からの声援聞いたか? 明日にはまた人気者になってるかもなぁ俺たち」
カツユキは呑気なことを言い、鼻の下を伸ばしている。
女子生徒に囲まれている自分を想像しているみたいだ。
「人気者になることが目的じゃないだろ」
ジュンイチから冷静な突っ込みが入ったところでテツヤがいつもと違う道を曲がった。
「テツヤ、どこに行くんだよ。家はこっちだろ?」
ジュンイチが声をかけるとテツヤはシーと人差し指を立てて見せた。
その表情は真剣でジュンイチとカツユキは目をみかわせた。
想像していた通り陸上部員たちからの勧誘はすごいものがあった。
「ぜひ一緒に走ろう!」
「君たちなら大会制覇間違いなし」
「女子からもモテモテだぞ!」
正直最後の一言ではかなり心が揺らいだ。
つい『入部します!』と言ってしまいそうな2人を押しのけてジュンイチが丁寧に断ってくれた。
「やっぱりジュンイチを誘っておいてよかったよ。俺たちだけじゃ絶対に断り切れなかった」
3人でいつものように帰路を歩きながらテツヤが言った。
ジュンイチは呆れた表情を浮かべて、ほとんどなくなったドリンクを見つめている。
「そんなにガッカリしなくていいだろ。女子からの声援聞いたか? 明日にはまた人気者になってるかもなぁ俺たち」
カツユキは呑気なことを言い、鼻の下を伸ばしている。
女子生徒に囲まれている自分を想像しているみたいだ。
「人気者になることが目的じゃないだろ」
ジュンイチから冷静な突っ込みが入ったところでテツヤがいつもと違う道を曲がった。
「テツヤ、どこに行くんだよ。家はこっちだろ?」
ジュンイチが声をかけるとテツヤはシーと人差し指を立てて見せた。
その表情は真剣でジュンイチとカツユキは目をみかわせた。