闇夜ヨルの恐怖記録 5
「誰かいませんか? 大丈夫ですか?」
3人で声をかけながら家の中を歩き回る。
あちこちの部屋が荒らされているようだけれど、人が倒れていることはなかった。
ひとまず安心してリビングに集まり、ジュンイチはスマホを取り出した。
これから警察に連絡するのだ。
今から犯人を追いかけたってどうせ追いつけない。
ドリンクはもうないんだから。
他の2人も黙ってジュンイチにまかせていた。
電波状況があまりよくないのかジュンイチは電話を耳に当てたまま入ってきた窓辺へと移動した。
「結局警察の世話になるのか」
カツユキはまだ納得できていない様子でつぶやいている。
だけど他に方法はない。
犯人に攻撃された人がいるかもしれないと考えた時、恐怖で震えてしまった。
被害者はいないとわかった今でも体が小刻みに震えている。
ドリンクのせいで自分はもっと強い人間なのだと思っていたけれど、本質的な部分はなにも変わっていなかったんだ。
そう思い知らされてテツヤは下唇を噛みしめる。
もっと強くなりたい。
もっともっっと。
そう願ったときだった。
「逃げろ!!」
突然ジュンイチのそんな声が聞こえてきて2人は同時に振り向いた。
3人で声をかけながら家の中を歩き回る。
あちこちの部屋が荒らされているようだけれど、人が倒れていることはなかった。
ひとまず安心してリビングに集まり、ジュンイチはスマホを取り出した。
これから警察に連絡するのだ。
今から犯人を追いかけたってどうせ追いつけない。
ドリンクはもうないんだから。
他の2人も黙ってジュンイチにまかせていた。
電波状況があまりよくないのかジュンイチは電話を耳に当てたまま入ってきた窓辺へと移動した。
「結局警察の世話になるのか」
カツユキはまだ納得できていない様子でつぶやいている。
だけど他に方法はない。
犯人に攻撃された人がいるかもしれないと考えた時、恐怖で震えてしまった。
被害者はいないとわかった今でも体が小刻みに震えている。
ドリンクのせいで自分はもっと強い人間なのだと思っていたけれど、本質的な部分はなにも変わっていなかったんだ。
そう思い知らされてテツヤは下唇を噛みしめる。
もっと強くなりたい。
もっともっっと。
そう願ったときだった。
「逃げろ!!」
突然ジュンイチのそんな声が聞こえてきて2人は同時に振り向いた。