闇夜ヨルの恐怖記録 5
「わ、わかったよ。あんたの言うとおりにする」
答えたのはカツユキだった。
カツユキはジュンイチの防犯ブザーとテツヤを交互に見ている。
カツユキも防犯ブザーの存在に気がついていたみたいだ。
テツヤは小さく頷いてそっと手を伸ばす。
「俺たちが犯人ってことで問題ない。だから、友達を離してくれ」
カツユキはそう言いながらゆっくりと移動して、男の視線を防犯ブザーから遠ざける。
「物分りのいい友達で命拾いしたな」
男がナイフを持つ手の力を緩める。
そのタイミングでジュンイチが男の腕に噛み付いた。
ナイフが音を立てて落下する。
落ちたナイフをカツユキが取り上げて男へ切っ先を向ける。
そしてジュンイチは転がるようにして男から逃げる。
そのときにはすでに防犯ブザーの音が家中に響き渡っていた。
隣の家から人が出てくる音、近づいてくる音が聞こえてくる。
「どうした!? 大丈夫か!?」
窓から隣の家の男性が顔をのぞかせたとき、テツヤはまた力を失ってその場に座り込んでしまったのだった。
答えたのはカツユキだった。
カツユキはジュンイチの防犯ブザーとテツヤを交互に見ている。
カツユキも防犯ブザーの存在に気がついていたみたいだ。
テツヤは小さく頷いてそっと手を伸ばす。
「俺たちが犯人ってことで問題ない。だから、友達を離してくれ」
カツユキはそう言いながらゆっくりと移動して、男の視線を防犯ブザーから遠ざける。
「物分りのいい友達で命拾いしたな」
男がナイフを持つ手の力を緩める。
そのタイミングでジュンイチが男の腕に噛み付いた。
ナイフが音を立てて落下する。
落ちたナイフをカツユキが取り上げて男へ切っ先を向ける。
そしてジュンイチは転がるようにして男から逃げる。
そのときにはすでに防犯ブザーの音が家中に響き渡っていた。
隣の家から人が出てくる音、近づいてくる音が聞こえてくる。
「どうした!? 大丈夫か!?」
窓から隣の家の男性が顔をのぞかせたとき、テツヤはまた力を失ってその場に座り込んでしまったのだった。