闇夜ヨルの恐怖記録 5
未来のために
テツヤたちの勇気ある行動はまたまた新聞やニュースで取り上げられることになった。
だけど3人は終始うつむき、無茶なことをしてしまったこと、防犯ブザーやお隣さんが来てくれなければ命が危なかったことを語った。
絶対に自分たちの真似をしてはいけないとも。
今までと違う態度の3人に周囲の人たちは戸惑った様子だったが、自分の身の丈にあった人助けをすることの大切さを伝えたいのだとすぐに理解してくれた。
といっても学校内ではそうもいかなかった。
陸上部で瞬足を見せたこともあり、大いに盛り上がってしまっていた。
だけどテツヤは忘れなかった。
あの時、他人の家の中で死ぬかもしれないと思ったこと。
ジュンイチも、首の傷の痛みを忘れることはなかった。
そしてカツユキも、なにもできずに震えていた気持ちを忘れなかった。
「これから先、探偵団はどうする?」
ある日の放課後、カツユキがテツヤへ向けて聞いた。
一番探偵団をやる気だったのはテツヤだからだ。
「どうしようかな」
言いながらも、もう探偵団は解散だと感じていた。
あれだけ恐ろしい経験をまたするなんて考えられないことだった。
だけど3人は終始うつむき、無茶なことをしてしまったこと、防犯ブザーやお隣さんが来てくれなければ命が危なかったことを語った。
絶対に自分たちの真似をしてはいけないとも。
今までと違う態度の3人に周囲の人たちは戸惑った様子だったが、自分の身の丈にあった人助けをすることの大切さを伝えたいのだとすぐに理解してくれた。
といっても学校内ではそうもいかなかった。
陸上部で瞬足を見せたこともあり、大いに盛り上がってしまっていた。
だけどテツヤは忘れなかった。
あの時、他人の家の中で死ぬかもしれないと思ったこと。
ジュンイチも、首の傷の痛みを忘れることはなかった。
そしてカツユキも、なにもできずに震えていた気持ちを忘れなかった。
「これから先、探偵団はどうする?」
ある日の放課後、カツユキがテツヤへ向けて聞いた。
一番探偵団をやる気だったのはテツヤだからだ。
「どうしようかな」
言いながらも、もう探偵団は解散だと感じていた。
あれだけ恐ろしい経験をまたするなんて考えられないことだった。