闇夜ヨルの恐怖記録 5
開花花
吹奏楽部
蛍光灯の光を受けながら様々な楽器が音を奏でている。
ここは恐怖中学校吹奏楽部。
部員数は50名を超える大きな部活動の1つだった。
恐怖中学校の吹奏楽部は毎年県内の中学校コンクールでは3位以上の成績を収めていて、中学校の中でも特に気合の入っている部活動だった。
「アサミ、今日も調子いいじゃん!」
友人のサトコに声をかけられてアサミはフルートから口を離した。
アサミもサトコも今年年生で、最後のコンクールを控えている。
そのコンクールが終われば3年生は部活動を引退することになるので、今から悔いのないように練習に励んでいるのだ。
「そう? ありがとう」
アサミは演奏しやすいように長い髪をひとつにまとめて、赤いリボンを付けている。
サトコはショートカットで、同じフルートパートをふいていた。
「アサミなら音楽学校行けるでしょ」
「そんなことないよ。すごくレベルが高いって言うし」
「だけど高校に入ってもフルートは続けるんでしょう?」
「うん。一応、吹奏楽が強い高校を希望はしてるよ」
答えながらも、現実はそれほど簡単ではないけれど、と頭の中で考える。
ここは恐怖中学校吹奏楽部。
部員数は50名を超える大きな部活動の1つだった。
恐怖中学校の吹奏楽部は毎年県内の中学校コンクールでは3位以上の成績を収めていて、中学校の中でも特に気合の入っている部活動だった。
「アサミ、今日も調子いいじゃん!」
友人のサトコに声をかけられてアサミはフルートから口を離した。
アサミもサトコも今年年生で、最後のコンクールを控えている。
そのコンクールが終われば3年生は部活動を引退することになるので、今から悔いのないように練習に励んでいるのだ。
「そう? ありがとう」
アサミは演奏しやすいように長い髪をひとつにまとめて、赤いリボンを付けている。
サトコはショートカットで、同じフルートパートをふいていた。
「アサミなら音楽学校行けるでしょ」
「そんなことないよ。すごくレベルが高いって言うし」
「だけど高校に入ってもフルートは続けるんでしょう?」
「うん。一応、吹奏楽が強い高校を希望はしてるよ」
答えながらも、現実はそれほど簡単ではないけれど、と頭の中で考える。