闇夜ヨルの恐怖記録 5
でも、種について調べるなら他にも最適な場所、というか人がいた。
それは学校の木や花壇の手入れをしている、委員会の生徒たちだった。
ただ問題なのは委員会活動が行われるのは放課後だということだった。
放課後はアサミも部活動があるから、なかなか部室から離れることができないのだ。
この大切な時期に部活を休むわけにもいかないし、どうするのがいいか悩んでいる間にあっという間に放課後が来てしまった。
「アサミ、部活行こう」
隣のクラスのサトコがいつものように声をかけてくれて、アサミは近づいて行った。
「ごめんサトコ、今日は少し遅れるって先生に伝えておいてくれない?」
「え、どうしたの?」
「ちょっとお腹が痛くて。保健室で休んでから行くから」
「大丈夫? ついていこうか?」
心配してそう言うサトコに、慌てて左右に首を振った。
「ひとりで大丈夫。だからサトコはもう部活に行って?」
「そっか。わかった。先生には伝えておくから、無理そうなら早く帰りなよ?」
「うん。ありがとう」
アサミはサトコに手を振って、保健室へ行くふりをした。
途中振り向いてサトコがもういないことを確認すると、大急ぎで中庭の花壇へと向かったのだった。
それは学校の木や花壇の手入れをしている、委員会の生徒たちだった。
ただ問題なのは委員会活動が行われるのは放課後だということだった。
放課後はアサミも部活動があるから、なかなか部室から離れることができないのだ。
この大切な時期に部活を休むわけにもいかないし、どうするのがいいか悩んでいる間にあっという間に放課後が来てしまった。
「アサミ、部活行こう」
隣のクラスのサトコがいつものように声をかけてくれて、アサミは近づいて行った。
「ごめんサトコ、今日は少し遅れるって先生に伝えておいてくれない?」
「え、どうしたの?」
「ちょっとお腹が痛くて。保健室で休んでから行くから」
「大丈夫? ついていこうか?」
心配してそう言うサトコに、慌てて左右に首を振った。
「ひとりで大丈夫。だからサトコはもう部活に行って?」
「そっか。わかった。先生には伝えておくから、無理そうなら早く帰りなよ?」
「うん。ありがとう」
アサミはサトコに手を振って、保健室へ行くふりをした。
途中振り向いてサトコがもういないことを確認すると、大急ぎで中庭の花壇へと向かったのだった。