闇夜ヨルの恐怖記録 5
☆☆☆
翌日の部活でもアサミはみんなから褒められ、先生からも拍手をもらった。
昨日泣きそうにしていたニナはアサミが練習している間に聞きに来ることはなく、部活が終わってからもずっと練習を続けていた。
「ねぇニナ。たまには一緒に甘いもの食べに行かない?」
サトコと2人で部室を後にしようとしたとき、ニナのことが気になって声をかけた。
単純に、ずっと練習を続けていると煮詰まってしまうことを、アサミは知っていたからだった。
上手くいかないのに無理に練習していても、ただ焦るばかりで余計に下手になっていく。
自分の1日の練習量はちゃんと自分で決めないといけない。
「大丈夫だから、ほっといて」
ニナはフルートから口を離し、小さな声で言った。
「え?」
驚いて聞き返す。
友達からの誘いをそんな風に断るとは思っていなかった。
「私だってちゃんと上達してる」
「うん……それは、わかるけど、でも」
確かに、ニナの最近の成長は著しい。
それを隠してしまっているのは、アサミだ。
翌日の部活でもアサミはみんなから褒められ、先生からも拍手をもらった。
昨日泣きそうにしていたニナはアサミが練習している間に聞きに来ることはなく、部活が終わってからもずっと練習を続けていた。
「ねぇニナ。たまには一緒に甘いもの食べに行かない?」
サトコと2人で部室を後にしようとしたとき、ニナのことが気になって声をかけた。
単純に、ずっと練習を続けていると煮詰まってしまうことを、アサミは知っていたからだった。
上手くいかないのに無理に練習していても、ただ焦るばかりで余計に下手になっていく。
自分の1日の練習量はちゃんと自分で決めないといけない。
「大丈夫だから、ほっといて」
ニナはフルートから口を離し、小さな声で言った。
「え?」
驚いて聞き返す。
友達からの誘いをそんな風に断るとは思っていなかった。
「私だってちゃんと上達してる」
「うん……それは、わかるけど、でも」
確かに、ニナの最近の成長は著しい。
それを隠してしまっているのは、アサミだ。