闇夜ヨルの恐怖記録 5
☆☆☆
「今日はどこに遊びに行く?」
放課後、吹奏楽部の演奏が聞こえてくる中でアサミはクラスの友人にそう声をかけた。
「ごめん、今日は部活出なきゃいけないんだよね」
「私も、早く帰って家の手伝いをするって約束しちゃったの。ごめんねアサミ」
友人2人がそそくさの教室を出ていくのを見送って、アサミはつまらなさそうに唇を尖らせた。
せっかく今日はみんなと買い物に行こうと思っていたのに、計画は台無しだ。
ひとりで遊んでいてもつまらないし、部活にでも出ようか。
そう思ってノロノロとあるき出す。
別に部活に出なくたって私は大丈夫なのだけれど、という感情が湧き上がってくる。
そして吹奏楽部の音が近づいてきたとき、ひときわ上手なフルートの音色が聞こえてきて立ち止まった。
この音色は誰?
先生かな?
そう思って足を進めた時、廊下の一番奥でいつものように練習しているニナの姿が見えた。
ニナの周りには数人の1年生が集まってきていて、その演奏に聞き惚れている。
うそ、これがニナの音!?
「今日はどこに遊びに行く?」
放課後、吹奏楽部の演奏が聞こえてくる中でアサミはクラスの友人にそう声をかけた。
「ごめん、今日は部活出なきゃいけないんだよね」
「私も、早く帰って家の手伝いをするって約束しちゃったの。ごめんねアサミ」
友人2人がそそくさの教室を出ていくのを見送って、アサミはつまらなさそうに唇を尖らせた。
せっかく今日はみんなと買い物に行こうと思っていたのに、計画は台無しだ。
ひとりで遊んでいてもつまらないし、部活にでも出ようか。
そう思ってノロノロとあるき出す。
別に部活に出なくたって私は大丈夫なのだけれど、という感情が湧き上がってくる。
そして吹奏楽部の音が近づいてきたとき、ひときわ上手なフルートの音色が聞こえてきて立ち止まった。
この音色は誰?
先生かな?
そう思って足を進めた時、廊下の一番奥でいつものように練習しているニナの姿が見えた。
ニナの周りには数人の1年生が集まってきていて、その演奏に聞き惚れている。
うそ、これがニナの音!?