闇夜ヨルの恐怖記録 5
☆☆☆
サトコがあんなに悩んでいるなんて知らなかった。
部室で練習の準備をしながらもアサミは入り口へ視線を向けていた。
いつもサトコが教室へ迎えに来てくれるのに、今日は来なかったのだ。
こちらからサトコを迎えに行ってみると、すでに教室内にはいなかった。
先に部室へ向かったのかと思って来てみたけれど、やはりここにもサトコの姿はなかった。
「どうしたの?」
その声に振り向くとニナが立っていた。
ニナの体からすればフルートが随分大きく見える。
「ううん、なんでもない」
「でも、なんだか落ち込んでいるみたい」
ニナは心配そうな顔をこちらへ向ける。
一瞬サトコのことを相談してみようかとも思ったが、サトコはニナがソロに選ばれるかもしれないことをひどく気にしていた。
そんな相手に勝手に相談するのは違うと思い直した。
「大丈夫だから、どっか行ってよ」
アサミは冷たい態度でそう言うと、自分の練習を始めたのだった。
サトコがあんなに悩んでいるなんて知らなかった。
部室で練習の準備をしながらもアサミは入り口へ視線を向けていた。
いつもサトコが教室へ迎えに来てくれるのに、今日は来なかったのだ。
こちらからサトコを迎えに行ってみると、すでに教室内にはいなかった。
先に部室へ向かったのかと思って来てみたけれど、やはりここにもサトコの姿はなかった。
「どうしたの?」
その声に振り向くとニナが立っていた。
ニナの体からすればフルートが随分大きく見える。
「ううん、なんでもない」
「でも、なんだか落ち込んでいるみたい」
ニナは心配そうな顔をこちらへ向ける。
一瞬サトコのことを相談してみようかとも思ったが、サトコはニナがソロに選ばれるかもしれないことをひどく気にしていた。
そんな相手に勝手に相談するのは違うと思い直した。
「大丈夫だから、どっか行ってよ」
アサミは冷たい態度でそう言うと、自分の練習を始めたのだった。