闇夜ヨルの恐怖記録 5
そこにはサトコが座っていて、「頑張れアサミ!」と、拍手をしながら声をかけてくれている。
「サトコ……」
「アサミならきっと大丈夫だよ!」
今までずっと一緒に練習してきたサトコ。
「でも……」
きっとみんなを失望させてしまうことになる。
「大丈夫。自分を信じて」
サトコが手を伸ばして来てアサミの頭を撫でた。
子供にするようなそれに少し恥ずかしくなったけれど、手のひらの暖かさに心が穏やかになっていくのを感じる。
「最初から諦めるんじゃなくて、ちゃんとチャレンジして諦めなよ」
その言葉に小さく頷く。
ニナの演奏を聞いた今、本当はここから逃げ出してしまいたい。
でもそうすれば、ソロパートはニナに決定してしまう。
アサミは下唇を噛み締めて立ち上がった。
緊張で手足が震える。
みんなの視線が突き刺さって、思わず目を閉じてしまいそうになる。
それでもステージへと上がり大きく深呼吸をした。
「ではお願いします」
先生の言葉を合図に、アサミは演奏をはじめた……。
「サトコ……」
「アサミならきっと大丈夫だよ!」
今までずっと一緒に練習してきたサトコ。
「でも……」
きっとみんなを失望させてしまうことになる。
「大丈夫。自分を信じて」
サトコが手を伸ばして来てアサミの頭を撫でた。
子供にするようなそれに少し恥ずかしくなったけれど、手のひらの暖かさに心が穏やかになっていくのを感じる。
「最初から諦めるんじゃなくて、ちゃんとチャレンジして諦めなよ」
その言葉に小さく頷く。
ニナの演奏を聞いた今、本当はここから逃げ出してしまいたい。
でもそうすれば、ソロパートはニナに決定してしまう。
アサミは下唇を噛み締めて立ち上がった。
緊張で手足が震える。
みんなの視線が突き刺さって、思わず目を閉じてしまいそうになる。
それでもステージへと上がり大きく深呼吸をした。
「ではお願いします」
先生の言葉を合図に、アサミは演奏をはじめた……。