闇夜ヨルの恐怖記録 5
能力ドリンク

放課後探偵団

午後3時半に学校を出たテツヤたち3人組は恐怖中学校に隣接している空き地でサッカーをして遊んでいた。


「そっち、ボール行ったぞ!」


「任せろ!」


テツヤとカツユキとジュンイチの3人でするサッカーは敵味方がなく、とにかく空き地の奥へボールを運んでシュートを打った者の勝ちだった。


3人共足が早くてボールを蹴るのも上手だったが、サッカー部に入るほどの熱量はない。


こうして3人で好き勝手に遊んでいるほうが性に合っているのだった。


3人はまだ1年生だから、なにかしなければと焦ってもいなかった。


「あ~あ、暇だなぁ」


30分ほどサッカーで遊んでいたが、テツヤ大きなあくびをしてそう言った。


「どうする、今日はもう帰るか?」


髪の毛を短いスポーツ刈りにしているカツユキが言う。


「まだ4時だろ? もう少し遊ぼうぜ」


家に帰っても小さな兄弟の世話をしないといけないジュンイチは、できるだけ長く遊ぼうとする。


「それならカツユキの家に行こうか」


提案したのかテツヤだった。


カツユキはまたかよと言いたそうな表情を浮かべるが、反論はしなかった。
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