闇夜ヨルの恐怖記録 5
3人はカツユキの家の近くのコンビニに寄ってジュースとお菓子を買い込み、部屋に上がり込んだ。


カツユキの両親は共働きで、兄弟もいないから気兼ねなく遊ぶことができるのだ。


おまけにこの家では普通に放送されていないテレビを見ることもできる。


そういう放送局と契約しているらしい。


「今日はどんなドラマがあるのかなぁ」


テツヤは勝手知ったる様子でリビングのテレビを付けて番組表を確認し始めた。


ドラマ専用チャンネルや、アニメ専用チャンネルがある。


一人っ子のカツユキのために両親がしてくれたことだった。


「お、探偵ドラマやってる!」


普段から冒険ものや探偵もののマンガが大好きなテツヤはさっそくチャンネルをあわせて、お菓子の袋を開いた。


「この俳優また出てるのか」


「有名だよなぁ」


他の2人が俳優じゃ女優の話をしている間もテツヤだけはドラマの内容に見入っている。


探偵たちは無理難題と思われる事件を解決し、更に人の命まで助けて見事ハッピーエンドまで物語を進めていく。
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