闇夜ヨルの恐怖記録 5
「こんなこと早くやめて、俺たちも勉強した方がよくないか?」
ジュンイチはさっきから現実的なことばかりを言う。
しかも正しいことだから他の2人はなんの反論もできなくなってしまうのだ。
思わず黙り込んだとき、ひとりの女子生徒がおずおずと3人に近づいてきた。
見たことのない生徒だからクラスが違うみたいだ。
背が小さくて分厚い眼鏡をかけているその子の胸には、西川とネームが付けられていた。
3人の内誰かの知り合いだろうかと互いに目配せをしてみるけれど、全員が左右に首を振った。
それなら人違いだろう。
そう思ったときだった。
「あの……」
蚊の鳴くような声で西川さんが3人に声をかけてきた。
3人は一瞬返事ができなかったが、すぐにジュンイチが「なに?」と返事をした。
知らない生徒に話しかけられたため少しぶっきらぼうな言い方になってしまって、西川さんはビクリと体をはねさせる。
「恐い声になってごめん」
と、慌ててジュンイチが謝る。
西川さんは少し安心したような表情になり、3人へ向き直った。
「あの、さっきちょっと噂で聞いたんだけど、君たち探偵団なんでしょう?」
ジュンイチはさっきから現実的なことばかりを言う。
しかも正しいことだから他の2人はなんの反論もできなくなってしまうのだ。
思わず黙り込んだとき、ひとりの女子生徒がおずおずと3人に近づいてきた。
見たことのない生徒だからクラスが違うみたいだ。
背が小さくて分厚い眼鏡をかけているその子の胸には、西川とネームが付けられていた。
3人の内誰かの知り合いだろうかと互いに目配せをしてみるけれど、全員が左右に首を振った。
それなら人違いだろう。
そう思ったときだった。
「あの……」
蚊の鳴くような声で西川さんが3人に声をかけてきた。
3人は一瞬返事ができなかったが、すぐにジュンイチが「なに?」と返事をした。
知らない生徒に話しかけられたため少しぶっきらぼうな言い方になってしまって、西川さんはビクリと体をはねさせる。
「恐い声になってごめん」
と、慌ててジュンイチが謝る。
西川さんは少し安心したような表情になり、3人へ向き直った。
「あの、さっきちょっと噂で聞いたんだけど、君たち探偵団なんでしょう?」