わけあってイケメン好きをやめました
「ああ、徹平くん! 忘れるわけないじゃないの。久しぶりだね」
声をかけてきたのは大学時代の後輩だった。
私より一歳年下である三津井徹平くんと顔を合わせるのは、いったい何年振りだろうか。
「ここ、座っていいですか?」と私に許可を取りつつ、徹平くんは私の向かい側の椅子に腰を下ろした。
「何年ぶり? ていうか、徹平くんはこのあたりによく来るの?」
「美和さんとは先輩たちとの飲み会で会ったのが最後なんで、三年ぶりですかね」
徹平くんは初めて会ったときからふわふわした印象だった。
見た目がそんな感じで、植物に例えるならたんぽぽの綿毛のようなイメージ。
大学生のころと比べたら、そりゃ今は大人の男の雰囲気をまとっているけれど、柔らかい物腰は当時のままで癒し系だ。
少しブラウンがかった髪はオシャレなパーマがかかっていて、とてもカッコよくなっている彼を目にし、ちょっとだけドキドキした。
「俺、仕事でここにはよく来るんです。偶然美和さんに会えてビックリしました」
タイミングよく徹平くんが頼んだアイスコーヒーが運ばれて来て、一瞬そこで会話が止まった。
彼が身に着けているスーツがオシャレだとか、肩幅は虹磨さんと同じくらい広いなと、思わず観察してしまう。
声をかけてきたのは大学時代の後輩だった。
私より一歳年下である三津井徹平くんと顔を合わせるのは、いったい何年振りだろうか。
「ここ、座っていいですか?」と私に許可を取りつつ、徹平くんは私の向かい側の椅子に腰を下ろした。
「何年ぶり? ていうか、徹平くんはこのあたりによく来るの?」
「美和さんとは先輩たちとの飲み会で会ったのが最後なんで、三年ぶりですかね」
徹平くんは初めて会ったときからふわふわした印象だった。
見た目がそんな感じで、植物に例えるならたんぽぽの綿毛のようなイメージ。
大学生のころと比べたら、そりゃ今は大人の男の雰囲気をまとっているけれど、柔らかい物腰は当時のままで癒し系だ。
少しブラウンがかった髪はオシャレなパーマがかかっていて、とてもカッコよくなっている彼を目にし、ちょっとだけドキドキした。
「俺、仕事でここにはよく来るんです。偶然美和さんに会えてビックリしました」
タイミングよく徹平くんが頼んだアイスコーヒーが運ばれて来て、一瞬そこで会話が止まった。
彼が身に着けているスーツがオシャレだとか、肩幅は虹磨さんと同じくらい広いなと、思わず観察してしまう。