わけあってイケメン好きをやめました
「だって好きなんだもん」
その気持ちが大きくなりすぎた。二度も浮気をされて許すなんてどうかしていると、円香にはあきれられているが、どうしようもなく好きなのだから仕方がない。
「あの彼氏に絢音はもったいないよ! 結局“顔”だけの男じゃない!」
「あはは。利樹がイケメンなのは円香も認めるんだね」
無邪気に私が笑えば、円香は眉をひそめてビールをあおった。
「イケメンのミュージシャンだよ? 作る曲も素敵だし、モテないわけがないよね」
「モテるのと、下半身が緩いのは話が別でしょ?! 私なら絶対無理」
円香の中では利樹は“遊び人”確定のようだ。
たしかに円香の言い分は全然間違っていない。私という恋人がいるのに浮気する利樹のほうがおかしい。
モテたとしても誘いに乗らなければいいだけのことなのに。
「次は絶対許しちゃダメよ! 二度あることは三度あるって言うでしょ」
「さすがにそうなったら……立ち直れないわ」
円香は頭を抱える私を見て「今のうちに別れるものアリだよ」と微笑みながらも切実な言葉を口にした。
そう言われても今の私では無理だ。
その気持ちが大きくなりすぎた。二度も浮気をされて許すなんてどうかしていると、円香にはあきれられているが、どうしようもなく好きなのだから仕方がない。
「あの彼氏に絢音はもったいないよ! 結局“顔”だけの男じゃない!」
「あはは。利樹がイケメンなのは円香も認めるんだね」
無邪気に私が笑えば、円香は眉をひそめてビールをあおった。
「イケメンのミュージシャンだよ? 作る曲も素敵だし、モテないわけがないよね」
「モテるのと、下半身が緩いのは話が別でしょ?! 私なら絶対無理」
円香の中では利樹は“遊び人”確定のようだ。
たしかに円香の言い分は全然間違っていない。私という恋人がいるのに浮気する利樹のほうがおかしい。
モテたとしても誘いに乗らなければいいだけのことなのに。
「次は絶対許しちゃダメよ! 二度あることは三度あるって言うでしょ」
「さすがにそうなったら……立ち直れないわ」
円香は頭を抱える私を見て「今のうちに別れるものアリだよ」と微笑みながらも切実な言葉を口にした。
そう言われても今の私では無理だ。