わけあってイケメン好きをやめました
「話、どこから聞いてました?」
「ん? 私たちはお互いに遊びだった……くらいから」
「そうなんですね……」
元カレの話なんて聞かせたくなかったのに、なんだかんだとけっこうしっかり聞かれてしまったみたいで恥ずかしい。
バツが悪くなって、視線を彼の胸元へと下げた。
「揉めてはなかったようだが、相手が自分勝手な発言ばかりしてたから割って入った。悪い」
「いえ、ありがとうございました。あの人、元カレの浮気相手で……」
そこまで言って口ごもると、虹磨さんはわかっているとうなずいてくれて、私の頭を片手でかき寄せた。
ポフッと彼のたくましい胸板に頭が乗り、軽く抱きしめられる形になる。
「“RED PURPLE”か。……あのボーカル、たしかに良い噂は聞かないな。だけど絢音が気に病むことはない」
「でも……」
「たとえこのままダメになったとしても、絢音は関係ないから」
「ん? 私たちはお互いに遊びだった……くらいから」
「そうなんですね……」
元カレの話なんて聞かせたくなかったのに、なんだかんだとけっこうしっかり聞かれてしまったみたいで恥ずかしい。
バツが悪くなって、視線を彼の胸元へと下げた。
「揉めてはなかったようだが、相手が自分勝手な発言ばかりしてたから割って入った。悪い」
「いえ、ありがとうございました。あの人、元カレの浮気相手で……」
そこまで言って口ごもると、虹磨さんはわかっているとうなずいてくれて、私の頭を片手でかき寄せた。
ポフッと彼のたくましい胸板に頭が乗り、軽く抱きしめられる形になる。
「“RED PURPLE”か。……あのボーカル、たしかに良い噂は聞かないな。だけど絢音が気に病むことはない」
「でも……」
「たとえこのままダメになったとしても、絢音は関係ないから」