❀馬淵優子―――探偵事務所―――❀

―――それから、数刻が経つ―――

大晦日になり、今まで一番、大吹雪になっている。

大吹雪になってから、低気圧が東北に広がっている。

大雪であり、大晦日の日に、お餅を付く事になっている。


馬淵優子と田中雄二は八時程に起き上がり、朝食を作っている所であった。

この間、発砲事件が起きてしまい、父親の篤志のお陰で、大惨事を免れた。

あの後、山下優紀は泣きながら、警察に連行されていった。


家族を失う辛さは、彼女が一番わかっている。

大事にしてくれた両親に守られ、火災から逃れる事が出来た。

彼女の両親は既に、身体が萌えてしまい、行き絶え絶えに行って来た。


―――人を・・・傷つけては・・・ならない・・・


全うに・・・生きていきなさい・・・





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